腹圧性尿失禁の細胞治療薬
ICES13
成人女性のおよそ 30 %、成人男性のおよそ 10 % が尿失禁に悩まされています。尿失禁で最も多いのは腹圧性尿失禁で、咳やくしゃみ、階段を上る、あるいは運動することによって腹腔の圧力が高まると、自分の意志とは関係なく排尿してしまいます。こうした症状は、主に尿道括約筋や骨盤底筋群が弱ったり、傷ついたりすることが原因で起こります。現行の治療法は保存的療法(骨盤底筋訓練、バイオフィードバック、ボールトレーニング等)や様々な薬物療法、外科手術、さらに、医療製品の埋め込み等があります。
こうした既存療法では、効果が不十分であったり、副作用が認められたりすることがあるため、尿失禁治療における長期的に効果がある確実な治療法に対する需要(「メディカル・ニーズ」)が存在します。
従来の治療法とは異なり、ICES13 は、患者さまご自身の筋肉細胞を用いて尿道括約筋を再生するという原理に基づいて開発しており、現在臨床開発フェーズにあります。本製品は、疾患の原因を治療することで、弱った筋肉を再生し、本来の機能を取り戻します。ICES13 では、患者さまご本人の尿道括約筋に注入して、腹圧性尿失禁を根本治療するために、患者さまご自身の筋肉から生検によって採取・培養させた骨格筋細胞を使用します。
フェーズ I とフェーズ II の臨床試験後、私たちは2010/2011年にフェーズ II b 試験に成功しました。さらに2011年中に多国籍複数施設にてフェーズ III 試験を開始し、更に望な結果を得ました。この研究と同時並行的にスロベニアで 2015 年まで薬力学的研究を実施しました。今日までに、欧州 7 ヵ国、32 のクリニックから試験結果が集まっております。
Innovacell は腹圧性尿失禁の処置を目的として後期臨床試験段階に入った世界初の細胞治療企業です。
ステータス ICES13
前臨床
臨床
承認
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前臨床
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